ゲスト：ビューティー＆デトックスサロンJOUR＋古賀 順子さん 【COMI×TEN by ザクロ屋】

 

毎週火曜日11:00～11:25 ON AIRのコミュニティラジオ天神 <COMI×TEN>  FM77.7MHz では、毎回、素敵なゲストをお招きし、ナチュラルでオーガニックな食＆ライフスタイルの提案と内側からキレイになれる美や健康などさまざまな情報を番組の中でご紹介しています♪♪

2018年7月31日(火) 放送のCOMI×TEN (コミてん) には、ビューティー＆デトックスサロン『JOUR＋』古賀 順子さんをゲストにお招きして、「産後のケア」についてお話していただきました。

出産後、女性のカラダはどう変わる？！

女性のカラダは、"月のリズム" や月経や排卵にともなう "ホルモンバランス" の変化などでさまざまな影響を受けますが、体調だけでなく心の変化などもかなり大きいようです。
実際、女性のカラダには100種類以上のホルモンがあり、月経を含め、女性ホルモンのバランスによって女性のカラダはコントロールされていますが、出産後の女性のカラダはどのように変化しているのでしょうか？

 "女性ホルモン" の役割とは？！

意外と知っているようで知らない "女性ホルモン” の働き。
"女性ホルモン" には、大きく分けて「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」の２種類がありますが、女性の心とカラダに大きな影響を与えるこの２つの "女性ホルモン" には、いったいどんな役割があるのでしょうか？

卵胞ホルモン（＝エストロゲン）

肌や髪に潤いやツヤを与えたり、女性らしい丸みのあるカラダを作るなど ”女性らしい” カラダを作ってくれるホルモンが卵胞ホルモン(=エストロゲン）と言われるものですが、女性らしいカラダを作るだけでなく、代謝を促したり、血管を強くしたり、骨を強くするなど健康面でも女性ホルモンは大きな役割を果たしているようです。
それ以外に、皮下脂肪の再生を抑え、肥満を予防する働きや記憶力を高める働きなど、脳や自律神経に働きかける作用もあるようです。

黄体ホルモン（＝プロゲステロン）

妊娠をつかさどっている黄体ホルモン（=プロゲステロン)は、受精卵の着床を円滑にするために子宮内膜を整えたり、妊娠中の排卵を抑制したり、基礎体温を上昇させたり、子宮肥大・子宮収縮の抑制など妊娠の維持に深く関わっているホルモンです。
カラダに水分を保つ作用があるため、生理前にむくみやすくなったりなど、生理前のカラダに変化が起こるのは、この黄体ホルモン（＝プロゲステロン）の働きによるものです。
子宮内膜や子宮筋の働きを調整したり、乳腺を発育させたり、血糖値を正常にする働きや、利尿作用などもあります。
生理前になると、食欲が増したり、眠くなったり、イライラしたりするのも黄体ホルモン（＝プロゲステロン）の影響と言えます。

出産後は "女性ホルモン" の分泌量が減少する？！

女性のカラダというのは本当によくできていて、妊娠するとお腹に宿った赤ちゃんを育てる環境を整えるために、女性ホルモンである "エストロゲン" が大量分泌されるようになっています。
受精卵が着床して妊娠が成立すると、妊娠を持続させるために子宮を大きくする働きが "エストロゲン” にはあり、乳房にある乳腺を刺激して、母乳を作る準備をする役割もしてくれます。
”エストロゲン” の分泌量は、出産までずっと増え続けていきますが、出産後2日目ぐらいから急激に "エストロゲン" の分泌が減って、ホルモンバランスが大きく変化します。その影響で、産後うつや産後脱毛症などを引き起こしてしまうこともあるようです。

産後のトラブルにはどんなものがある？！

妊娠中と出産後では、 "女性ホルモン" のバランスが大きく変化しますが、産後は特に急激なホルモンバランスの変化によってさまざまな不調を訴える方も多いようです。
実際に、出産後の "女性ホルモン" のバランスが整わず、カラダだけでなく心の部分にも大きな影響があるようです。
では、具体的にはどんな影響があるのでしょうか？

抜け毛

産後の悩みの中で一番大きいのが、「抜け毛」なのだそうです。
実際、ビューティー＆デトックスサロン『JOUR＋』サロンオーナーである古賀 順子さんも3人目の出産の後、抜け毛がひどく、ごっそりと抜けた髪を見てとっても悲しい気持ちになっていた...ということでした。
産後は、"エストロゲン" の分泌量が減ってしまうことで「抜け毛」がどうしても多くなってしまうため、夜中の授乳の問題もありますが、しっかりと睡眠をとる、食事で補うなど毎日の生活の中でケアをしていく必要がありそうです。

むくみ

産後、"エストロゲン” が減少することで「むくみ」の問題が出てくる方も多いようです。
それは ”エストロゲン” が体内の水分量を整えるなど体の代謝機能に大きく関わっているためですが、"エストロゲン" が不足することで 体に "水分" や "老廃物" が滞って溜まりやすくなることも１つの要因となっているようです。
”ホルモンバランス” が乱れると、自律神経のバランスを崩しやすくなって血液の流れも悪くなり、顔・手・足がむくみやすくなります。
また、妊娠中に蓄えられた血液が出産によって大量に体外へ排出されたために、体は水分バランスを保とうとします。その結果、一時的に体が "水分" を溜め込もうとするために、顔・手・足がむくみやすくなってしまうようです。

肌荒れ

ビューティー＆デトックスサロン『JOUR＋』サロンオーナーの古賀 順子さんも産後に "敏感肌" になって、腕や首、顔など全身の痒みがひどく、「肌荒れ」の悩みも多かったということでした。
ほとんどの女性が、産後に "ホルモンバランス" が乱れることで肌が敏感になり、にきびや吹き出物、シミ、肌荒れなどさまざまなトラブルが起こりやすくなってしまうようです。
”ホルモンバランス” が乱れによって外部の "ほこり" や "紫外線" などの刺激で肌が荒れたり、今まで使っていた化粧品が肌に合わなくなったり、匂いや刺激の強いスキンケア商品が苦手になることもあるようです。
"女性ホルモン” がお肌の状態を左右するため、一時的にトラブルが出やすくなりますが、"ホルモンバランス” が整ってくることでお肌の状態もよくなっていくため、睡眠や食事など内側からのケアで "ホルモンバランス" を整えるサポートをしてあげましょう。

情緒不安定

「産後うつ」 という言葉もありますが、女性は産後に "ホルモンバランス” が乱れることで、精神的にも不安定になりやすく、イライラしたり、すぐに怒ったり、突然泣き出したり...と自分でも感情のコントロールができず悩む方も多いようです。
生活リズムが変わるなど環境の変化も大きく、慣れない子育てによる睡眠不足・母乳育児の不安・夫が育児を手伝ってくれないなど、さまざまなストレスを感じることで "ホルモンバランス" が乱れてしまうこともあるようです。
些細なことで感情が乱れることが多い時期ですが、あまり細かいことを気にせず、のんびりと過ごすことで心のゆとりをできるだけもつように心がけましょう。
家事も一人で頑張りすぎず、家族に頼ったり、お昼寝ができるときは、ちょっと横になって少しでも睡眠をとるようにすることもオススメです。

産後に "寂しさ” を感じる女性の心理

女性は、妊娠・出産をきっかけに "精神的" にも "肉体的" にも大きく変わりますが、産後の "ホルモンバランス” の乱れによる "肌荒れ" や "シミ” また "抜け毛" など体調の変化や次々と現れるさまざまなトラブルと同時に、外見的な "衰え" を感じることで女性としてどこか「寂しさ」を感じる方もいらっしゃるようです。
  "ホルモンバランス” の乱れや "ストレス" から、「産後太り」 をされる方も多く、ダイエットしてもなかなか元の体型に戻らないといったお悩みも多いようです。
産後は "育児" に追われ、なかなか自分のための時間も取りづらく、お肌のケアや髪のお手入れなど美容の面においても自分自身に使える時間や心の余裕もなくなるため、より一層 外見的な "衰え” を感じて、寂しい気持ちになる方も多いようです。
また育児中はオシャレをして出かける機会も減ってしまい、家に引きこもりがちになってしまうことで、社会から取り残された気持ちになって「寂しさ」を感じる方もいらっしゃるようです。

産後の "ホルモンバランス" を整えるには？

産後に起こるさまざまな女性の体の変化やトラブルは、"ホルモンバランス” が整うことで少しずつ解消されていきますが、産後のホルモンバランスを整えるために日々の生活の中で改善できることもたくさんあるようです。
育児中は、生活のリズムも乱れがちで、食事や運動などはもちろんのこと、夫婦関係も今までのようにうまくいかないことも多くなってくるので、できることから少しずつ対策をとっていきましょう。

"ホルモンバランス" を整える食事

母乳で赤ちゃんを育てるためだけでなく、産後の体を整えるためにもバランスの取れた食事が大切になってきます。
特に、全身の細胞を作るために必要な栄養素でもある「タンパク質」は積極的に摂り入れるようにしましょう。
"女性ホルモン" が分泌させる卵巣も細胞からできていて、その卵巣にしっかりと働きかけるためにも「タンパク質」はとても大切な栄養素なのだそうです。
また、"女性ホルモン物質" をたくさん含んでいる食品を摂り入れることでも、"ホルモンバランス" は整いやすくなっていくようです。
ビューティー＆デトックスサロン『JOUR＋』のサロンオーナー古賀 順子さんは、妊娠6ヶ月ぐらいの時から飲み始めた 「ザクロエキス」を産後も飲み続けることで、内側からケアをし、肌トラブルなどを解消していったようです。

セルフケアでストレス解消

"ホルモンバランス" の乱れの影響もありますが、休みなく続く "育児" でイライラする日が多くなってくると、イライラの矛先が家族に向くこともあります。
イライラをぶつけた後、自己嫌悪に陥って自分自身を責めてしまう方も多いようですが、誰もが同じような経験をしているので、この時期はあまり自分を責め過ぎず、上手にストレスを解消していきましょう。
子育て中は自分１人で外に出かけてリフレッシュしたり、自分のセルフケアやメンテナンスのために出かけることも難しいため、睡眠や食事はもちろんのこと、ストレッチやマッサージ、アロマなど自分で簡単にできるセルフケアの方法もあるようです。

おすすめの "セルフケア" は？！

ビューティー＆デトックスサロン『JOUR＋』 のサロンオーナー 古賀 順子さんに簡単で！どこでもできるオススメの "セルフケア” についてご紹介していただきました。
自分自身のためだけでなく、小さなお子様や家族のためにもオススメしたい！”セルフケア” とはいったいどんなものがあるのでしょうか？

「耳つぼ」セラピー

一般社団法人中医学耳つぼ美容協会の「ストーンセラピスト」でもある古賀 順子さんが取り入れているセルフケアは、「耳つぼ」マッサージ。
東洋医学の ”中医学” をベースとして、耳にある反射区（＝ツボ）を刺激しマッサージすることで、体調を整えることができたり、精神的な部分のケアもできるのだそうです。
「耳つぼ」には、全身のツボが集まっており、手のひらサイズで、電車に乗っている時やテレビを見ている時など場所を取らずにどこでもできて、赤ちゃんを抱っこしている時でさえ！片手でできる "セルフケア" ということで産後のママには特にオススメということでした。
また「耳つぼ」は "免疫力”もあげる効果もあるらしく、子供の耳をマッサージしてあげながら "健康面" のケアができるだけでなく、親子のスキンシップという意味でもオススメのようです。
「耳つぼ」マッサージは、”産後太り” や "お肌のシミ"、”抜け毛” など産後のトラブルを解消してくれるだけでなく、 ”老廃物” の排出を促し、デトックス効果が高いようです。
”冷え性” や "便秘" の悩み、"リフトアップ" や "肩こり" を和らげる効果などもあるようですので、ぜひ簡単にできる！ "セルフケア” の１つとして「耳つぼ」セラピーを取り入れてみてはいかがでしょうか？

一番の秘訣は...「続けること！」

最近は、SNSなど個人がさまざまな情報を発信できる時代になり、いろいろな情報が簡単に手に入るようになりましたが、"産後のケア" だけでなく、日々の健康や美を保つために一番大切なことは何なのでしょうか？
ビューティー＆デトックスサロン『JOUR＋』のサロンオーナー古賀 順子さんが、ご自身の経験だけでなく、サロンにいらっしゃるお客様を見ていて感じることは、どんな方法であれ、自分の体質にきちんとあったモノを見つけること、続けやすいモノ（＝方法）を選ぶこと、そして何より大事なことは、いろいろな情報に惑わされて、あれこれ飛びつくのではなく、何かを取り入れた時にしばらくの間じっくりと「続けてみる」ことが大切とおっしゃっていました。
根本的な問題を解決をするためには、ある一定の時間がかかり、日々の小さな変化になかなか気がつかないことも多いと思いますが、実際、やめてみて初めて今まで気がつかなかった「体の変化」に気がつく方も多いのかもしれません。
ビューティー＆デトックスサロン『JOUR＋』のサロンオーナー古賀 順子さん自身も、今になって振り返ってみれば、もともと "冷え性” だった体質がいつの間にか変わっていて、最初に「ザクロエキス」を飲んだ時に、体がポカポカした感覚が、ずっと飲み続けていたことで今では当たり前になり、だからこそ自分自身の「体の変化」に気がつきにくくなっていたのかも？と語っていました。
どんなことでも継続することが大切なのかもしれませんね。